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評価 :京極堂シリーズの二作目。なんかセクシーなんだよね。変態って言われるの覚悟で言っちゃうけど、匣の中に納められた四肢の無い少女が「ほう」とつぶやくとか、怖ろしいはずなのに淫靡な感じがしてそのシチュエーションになぜか惹かれてしまう自分を発見。暗くおどろおどろしいはずの事件の数々になぜか性的な臭いを感じてしまうのは僕の問題なのか、それとも京極氏の狙いなのか。本格推理小説と銘打ってあるものの、推理小説というよりは、狂気、猟奇といったホラー小説といった趣の濃い作品。そして斯くも妖艶で美しいホラー小説は僕の読書経験の中では無比。スティーブン・キングなんか読んでる場合じゃないってくらい。いろんな意味でドキドキしっぱなしの一冊。
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評価 :現在刊行されている京極堂シリーズでは今のところ一番好きな作品。いまさら京極堂シリーズの面白さについて書くのは野暮なので多くは語らないけれど、僕がこの作品をシリーズで一番に挙げる理由は、禅思想の理解を少しだけだけど深めることができたから。「少しだけ」というのは禅の奥深さ故であって、この作品に綴られている情報量の問題ではないことは断わっておきたい。作品中に中禅寺の口を借りて語られる「禅」についての蘊蓄は、かなり詳細で分かり易く京極氏の凄まじい知識量と勉強量には毎度のことながら驚かされる。実際に短期間ではあるけれど禅寺に入って修身を試みた僕が、当時はちんぷんかんぷんで理解が及ばなかった事柄の数々に「ああ、そういうことだったのか!」と合点がいったのだから。理解を求めること自体が禅の思想からは外れてしまうのだけれど・・・・。京極夏彦作品は総じて物語を楽しむ事と、知識欲を満たす事の両方ができるのでファンにならずにはいられません。
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連城 三紀彦(著者)評価 :二十代の頃に読んだのですが、不幸なことに、これ、もう私的な愛のかたちの原形になってしまってます。どうなんだろ?本来ジャンルはミステリーになるのかな?連城氏の活字ならではの(活字でしか実現不可能な)トリッキーな物語運びは、読み進むにつれ「えーっ?」という仕掛けがいくつも施されています。ミステリーと言っても犯罪は一切起こらず、そこにあるのは行き過ぎた男女の駆け引き。冒頭に「不幸なことに」と書いたのは、愛が動機で繰り広げられる事件の数々の根底にあるのが、苛烈なまでの片想い(←これ重要。誰が誰に片想いしてるのか当時の僕は最後まで分からなかった)と底無しの嫉妬だから。ネタバレになるどころかミステリの種明かしになってしまうのでここには書けないけれど、「そこまでするか?!」ってくらいの強烈な罠を男女が互いに仕掛け合う。一連の事件を操っていたのは本当は誰なのか最後の最後まで分からないし、しかも犯人(犯罪は起きないので犯人という言葉は適切じゃないかも知れないけれど)の動機が明かされた時の衝撃はまだ若かった僕には凄まじいものがありました。僕が最も影響を受けた究極の恋愛小説。もちろんミステリー作品としての完成度も相当に高い超絶小説!
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