韓国併合への道 完全版 (文春新書 870)

著者
出版者
文藝春秋
価格
¥830

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shogo 
韓国併合とは何だったのかを韓国人著者の視点で分析したもの。今に至る反日反韓の出発点。当時の韓国は今の北朝鮮も含めた韓国。今の倍の奥行きがある。明治の日本人支配層は何を考えどう振る舞い、李氏朝鮮の韓国人支配層はどう受け止めどう振る舞ったのか。宗主国「清」とはどういう存在だったのか。

評価・詳細レビュー

(4.5点)
この本は韓国語でも出版されるのだろうか?

韓国人の著者が、日本に併合されるに至った韓国側の原因、を考察した本。
この本を出版するだけでもおそらく相当な勇気。

歴史教育では教わらない、歴史教科書問題になりそうなことが満載。
一読の価値がある。

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引用

"仮名(ハングル)を使うことで、朝鮮の漢文を至上とする旧主義を一転させたい。日本でも古論を排したのは仮名混じりの通俗文の力と言うべきで、このことをけっして軽視してはいけない" (福沢諭吉より井上角五郎宛の手紙にて。p.104)

朝鮮半島初の新聞は1883年に日本の福沢諭吉らの支援により、新設された国の機関である博文局から『漢城旬報』として創刊。当初は朝鮮保守勢力の抵抗によって全文漢字で発行された。その後1886年に『漢城周報』としてリニューアルし、朝鮮で初めて「漢字ハングル混じり文」による書体で印刷された。その為に使用されたハングル活字は日本で鋳造された。

文字とそのデザイン性が、人の思考に影響し、国の文化にあらゆる影響を及ぼすのは確実。
いまでこそ韓国は完全にハングル文字に基づく文化になっているが、その端緒をつけたのは日本人で、それが朝鮮の独立開花に重要な役割を果たすという目的意識の中で実施された様子。
非常な先見性。
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