ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)

熟練した職業人になるには、少しゆるんでいて、いい加減なところがあって、でも持続力だけはある、というのがいいのです。
のんびりやろうが、普通にやろうが、急いでやろうが、とにかく10年という持続性があれば、かならず職業として成立します。面白くても面白くなくても、コツコツやる。必死で頑張らなくたっていいのです。ひきこもってもいいし、アルバイトをやりながらでも何でもいいから、気がついた時から、興味のあることに関して「手を動かす」ということをやっておく。何はともあれ、熟練に向けて何かを始めるところにこぎつけてしまえばこっちのものです。(p.128)
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 価値を生み出すためには、絶対にひきこもらななくてはならないし、ひきこもる時間が多い人は、より多くの価値を増殖させていると言えます。
 でも、コミュニケーションということで言えば、ぜんぜん駄目だということになるのでしょうね。「あいつは鬱陶しくてしょうがない」と言われるでしょう。
 〈略〉
 あなたは、明るくて社交的でないかわりに、考えること、感じて自分で内密にふくらませることに関しては、人より余計にやっているのです。それは、毎日毎日、価値を生んでいるということなのです。
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ちやほやされたいとか、いつも異性に囲まれていたいとか、そういうことはひきこもりの人は難しいかもしれませんが、本質的な恋愛について言えば、何の問題もない。保証してもいいくらいです。
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恋愛について言えば、ひきこもりの人は不利ではないか、損するんじゃないかということは、ある程度は言えるかもしれません。でも、本質的なところでは、そう変わらないのではないかというのが僕の考えです。
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社交下手でも恋愛においてハンデはない(p.49)
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