数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜

(3.0点)
「算数・数学嫌いだった。が、学生時代もっとちゃんと勉強しておけば良かった!!」なんていうのはよくあることだと思います。

私も上記の想いを持つ一人ですし。

今になれば「学生時代に学んだこと(学生終わってから学んだことももちろんだけれど)に無駄なものなんて、何一つ無かった」と言えます。
ですが、学生やってた頃は「四則演算はまだしも、数学の域に達したものなんて、今後何に使うってんだ!ってか、役に立つんだとしても、わかんねーもんはわかんねーんだよ!嫌いなもんは嫌いなんだよ!!」ってなもんで、まともに授業を聞いていませんでした。
情けない話ですが、聞いてもわかんなかったし。

・・・と、まぁ、算数・数学にはトラウマと言うか、蕁麻疹出ちゃいます、と言ってもおかしくない私でも、面白く読めました。

別にこれを読んだからって、数学が出来るようになる訳でも、授業の数学が好きになる訳でもないですが、数学者が楽しくやれるのってこういうことを考えてるからなんだなぁ、という程度には共感を持てるようになるように思います。

「学んだことにムダはない」という所までまだ行きついてない年代の人に特に読んで欲しいな、と思います。
数学が好きでも嫌いでも関係なく。

学んでいることの裏っかわには、こういった考え方や面白みがどれにも隠されているんだ、ということに気づけたら、楽しく色んな事を学べるんじゃないかな、と思うのです。

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