ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

評価・詳細レビュー

(4.0点)
ガー・レイノルズのプレゼン関連本の入門編。
TED風のセミナーをまとめた、本というよりDVD。
本はDVDを書き下ろしている。(多少加筆というかDVDでは編集でカットになったろう部分も本には記載されている)
プレゼンの本だからこそ、実演がほしいところに、このDVD。
忙しくて80分もDVDを観ていられない人は本を読めばいい。
なかなかいい企画。
もちろん内容もいい。

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(4.0点)

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引用

P.28

 準備は 3 つのプロセスの中で最も重要なパートです。時間がないと適当に済ませてしまいがちですが、重要なので時間をじっくりかけるべきです。

 いつも忙しくしている人へのアドバイスは、まずは慌ただしい気持ちを落ち着かせること。道教の教えに「流れる水に自分の姿を映すことはできない。姿を映すことができるのは静かな水面だけである」という言葉がありますが、プレゼンにも同じことが言えます。慌ただしい気持ちでは、物事を見極められず、アイデアも出てこないのです。
 一流の科学者やクリエーターも似たようなことを言っています。アイデアを考えるのに、一人になれる "孤独の砦" のような場を持つべきだと。ジャズやクラシック音楽を聴く人もいるでしょう。一人になり、心を落ち着かせて考える。そういう時にこそ素晴らしいひらめきが生まれるのです。

 映画「モンティ・パイソン」の俳優や脚本などを手がけたクリエーティブなジョン・クリーズ氏ですら、アイデアはどこから生まれるか分からないと言っています。ただ、少なくとも「パソコンからはアイデアは生まれない」と言っています。この彼の言葉には、注意深く耳を傾けるべきです。
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P.25

 日本の食習慣を表し、私の好きな言葉に "腹八分" があります。腹八分は、日本人が考えだした素晴らしい概念だと思います。米国人にはこの考え方がないので食べ過ぎて太ってしまい、薬をのまないといけなくなります(笑)。
 腹八分のポイントは、食べ物を残すということはなく、適量を食べるということです。適量を食べるためには、己を抑制して、必要なものだけを絞り込む必要があります。この絞り込むという考え方はシンプルプレゼンの根幹を成します。さらにプレゼンは制限時間より少し早く終えるなど、腹八分の考え方は様々な場面で適用できるのです。
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P.23

プレゼンの途中に原稿を忘れて「何だっけ?」と、上を向いてしまう人がいますが、あれはいけません。プレゼンの内容は暗記するのではなく、自分の中に取り入れて、心で感じることが大切なのです。
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