うーん、版が違うからこの巻かどうか分からないけど、最初の連載の最終回が凄いんです。
ハレンチ学園というのは、いわゆる悪書狩りのターゲットにされた漫画で、そのときの様子を永井豪自身がカリカチュアライズして描いたと思われるのが、第一部最終話の「ハレンチ大戦争」です。
ハッキリ言うと、ここだけ読むのでもいい。それまでの過程を読んでおくとより味わい深いのも確かだけど、そこだけでも十分に楽しめると思う。
あんな下品な学校は潰すべきだ、という教育委員会とハレンチ学園との武力闘争に武器商人や興味本位の報道がごちゃまぜになって、戦争は泥沼化していく、という展開。
学校でクラスの友人に回し読みさせたら、「こんな後味の悪い漫画だとは思わなかった」と言われました。