無名の頃 (誰にでも「無名の頃」はある。)
若い頃って、最初にオーソドックスにやることができずに、個性を出し過ぎてしまう。だから賞に通らなかったりする。それがだんだん通るようになってくると、世の中と同じようなことをやっているわけだから、つまらなくなるんですけどね。個性を出すバランスって難しいですから、それを見極めなくちゃいけない。今の世のなかには奇抜なデザインもたくさんあるから、そんなに個性をだしすぎなくてもいい。上質であればいいときだってあるんです。

仲條正義