経済状況が悪く、求人数が少ないのは、若者たちのせいではありません。就職しない(できない)若者を生んでいるのは社会が原因と言えるでしょう。
しかし、私が日々就職支援を行っていると、社会だけが原因とは思えないのです。
「親に収入があるうちは、就職できないならば養ってやろう」
「子供には自己実現をさせたい。やりたいことがないならば、それが見つかるまで家に置いておいてもいい」
そんな親の思いやりが、実にやっかいなのです。社会人として自立しなければならない時期が来ているのに、「子供」としての居場所を家庭の中に用意しています。そのため、「どんなことをしても就職してやる」というやる気を起こさせない。これが、フリーター、あるいは卒業しても職につかない「無業者」を続々と生み出していると、キャリアカウンセリングの現場で、私は日々感じています。