ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク
■ゲーミフィケーションは、「おもてなし」を表現する技術へと進化する
実際のビジネスに置き換えて考えるのならば、それはサービス提供者(企業や従業員)とプレイヤー(顧客)が相互に築きあげていく関係性です。主客が対等である関係性は、茶道の場合は亭主と同程度の水準にある上級者たる客が存在するからこそではありますが、これは今までのビジネスで欠けていた視点かもしれません。
たとえば、CRMでは、顧客データを分析し、地行きゃ性別、年齢などに応じてダイレクトメールを送るような一方的なコミュニケーションをとることが多いものです。顧客は本当にそれを望んでいるのでしょうか?そこにはおもてなしの心が欠けているといえないでしょうか。
ビジネスをゲームとして捉えて改善していくことは、ビジネスにおもてなしの心を加えていくことだと思います。これからのビジネスに必要になっていくのは、サービス提供者(企業)とプレイヤー(顧客)が相互で築きあげていく関係性ではないかと考えています。
その手法として大きな可能性を秘めているのがゲーミフィケーションです。サービス提供者はゲーム要素を使うことでおもてなしを表現することができます。ソーシャルネットワークが普及してきている現在、「炎上」などという言葉に代表されるように、ある意味で顧客と企業が対等の関係性になりつつあるといえます。