◆“思いつき”のフレームワークの誤使用は「思考停止」を引き起こす
「仮説思考」や「ロジカルシンキング」という用語が一般的になったのにともない、「フレームワーク」という言葉の認知度も高くなりました。その一方で、「フレームワークにあてはめること自体が“答え”」という、間違った認識も広がっています。フレームワークはあくまで考えるための道具であり、そこからさらに問題解決方法を導き出さなくてはなりません。
◆3つのパターンの“組合せ”で自由自在にフレームワークが使いこなせる!
3Cやバリューチェーン、SWOTなど多くのフレームワークが存在しますが、実は“並列化”“時系列化”“二次元化”という3パターンに分けられます。本書はこれら3パターンのフレームワークをどう使いこなし、どう問題解決していくかを具体例を交えて解説します。「最近フレームワークを知った」「フレームワークをなんとなく知っている」という初心者の方はもちろん、これからコンサルタントをめざす方にもお勧めです。
◆「提言する」+「協働作業」が新しいフレームワークの使い方
フレームワークを説明したこれまでの書籍は、「どのように相手に“提言”するか?」という内容のものがほとんどでした。しかし、コンサルティングの現場では“顧客を巻き込む協働作業を円滑にする道具”として、フレームワークが利用されるようになりました。本書では、このような“協働作業型”フレームワークの使い方を説明したうえで、よりレベルの高い提言を可能にするノウハウも紹介します。
◆各フレームワークのメリット・デメリット、ベテランコンサルタントが鍛え上げた実践法も解説
フレームワークは万能といわれることもありますが、それぞれのメリットとデメリットを知ったうえで使い分けると高い効果を得ることができます。本書は「実は7Sは使いにくいが、権威づけに有効」「3Cは内部要因と外部要因を統合する際に使える」「二次元化マトリックスはコンサルタントっぽくてカッコいいが、初心者が使うと失敗しやすい」等、類書ではあまり触れられていないフレームワークの具体的な使い方を解説します。
◆大企業だけではなく、ベンチャー・中小企業でも活用できる!
フレームワークといえば「大企業向き」という声もありますが、著者は本書に出てくるような中小・ベンチャー企業を成長させた数多くの実績があり、どのような企業でも活用できる実践的な内容です。もちろん、他事業を手がける大手企業での事業戦略策定にも活用できます。
--出典:
戦略フレームワークの思考法