教育と格差社会
教員の商品化は、テストとカリキュラムと学校と教師と事務の面で進められる。
多くの都道府県の高校入試は学校選択の自由のために一区になり、どの高校も受験できる。どの程度の成績でどの高校に入れるかを知るには、業者テストに頼らざるをえない。教育庁も学校もそのデータがないからだ。神奈川県の場合、中三生徒が九万人、一回の業者テストは四〇〇〇円、年五回あるから二万円、それを掛け合わせると一八億円が業者に入る。
〇七年からの全国学力テストは、ベネッセとNTTが請け負った、費用についての報道はない。一人当たり四〇〇〇円かかるとして、全国の小六と中三の三〇〇万人をかけると、一二〇億円となる。この金を誰が出し、誰が受け取るのか。(p20)
--出典: 教育と格差社会
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