教育と格差社会
マルクスは価値を使用価値と交換価値に分けた。教育世界の使用価値は「市民の育成」や「知的であること」や「教養」や「研究」であるが、交換価値は「単位」や「学位」や「学歴」や「地位」であり、市場原理に従えば、後者が前者を駆逐する。
〈中略〉
生徒は顧客である。生徒は「役立つ」・「売れる」・「有能」という基準で計られる。すると生徒は「単位が取れるか」「卒業できるか」「スキルは」と考えるようになり、受け身になる。思考や真理の探究や理想や創造という価値は軽視される。(p128)
--出典: 教育と格差社会
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