現代思想 2013年4月号 特集=就活のリアル
小杉礼子編『大学生の就職とキャリア──「普通」の就活・個別の支援』(2007年、勁草書房)は、〈中略〉「大卒者の早期離職の背景」(第五章)について、「新規大卒者の定着率の向上には、大学教育におけるキャリア教育の活性化以上に、各企業における労働条件の向上のほうが大きいのではないかと推測され」という記述は、定着率の低さがキャリア教育導入の呼び水の一つになっている現状において注目すべきものである。(p232,橋口)