(……)一番に価値あるものが知恵であり、それから派生するいくつかのわざが、すぐ後に続き、その一つに、手の働きによっていながら知恵を基本とすべきものがあって、これがすなわち、絵画と呼ばれるわざである。(……)これら最高位の知恵を、なんらかの宝石で飾るすべを心得たいとの思いに、気高さか愛かそのいずれかのゆえに駆られる者なら、誰でもためらわずに取り掛かれるよう、この絵画のわざに従事する一員である筆者に神が与え給うたささかな蘊蓄を、これらの知恵に対して捧げようと思うのである。-まえがきp.2-
--出典:
絵画術の書