「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする
そもそもぼくは、他人がつくった広告を見るときに、作品のすぐれているところを見つけて、そこを見つめることにしているんです。人間というのは厄介なもので、ともすると悪いところばかり見てしまうんですよ。「これは、もうちょっとこうしたほうがいいのにな」とか「ここがダサい」とか、つい、そういうスタンスで作品に接してしまうんです。
でも、それじゃあまり意味がない。成長しませんから。
逆に、いいところを見ていければ、感性を磨けて、自分自身をレベルアップさせていくこともできるし、発想のきっかけを得られたりもします。これはぼく自身の実感ですけど、その後の企画にすごく生きてくるんです。 P85