赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)
評価 : (5.0点)

デザート感が半端ない。

昔にシリーズを全部読んだので、ものすごく懐かしい。そして、愛おしい。
話の流れはほとんど覚えていたものの、詳細な描写が美しすぎてびっくりした。こんなに綺麗な物語だったのか…
最初から最後まで、全ての文章が生き生きとして、輝いていて、感動的なまでに美しい。
アンの存在は奇跡的だし、その周囲の世界は隅々まで精緻に完成されていて、夢見ることに相応しいと思わせるのに、それでもアンがぶつけてくる感情は鮮烈で、躍動している。
読んでいると、しあわせーな気持ちになって涙が出そうだし、読み終わってしまうのが寂しい。
甘いものに似ていた。

せっかくなので、続きも少しずつ読もうと思う。
一気に読んでしまうのはもったいない。


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