リトル・ピープルの時代
評価 : (3.0点)

本書は、村上春樹による著作とポップカルチャーを対象として、大きな物語崩壊後の日本における社会構造を焙りだしている。
2章のポップカルチャーを対象とした分析は、論証として腑に落ちない面も多々あるが、それでもやはり惹きつけられるものがある。
ただし、序章と終章で述べているリトル・ピープルの時代の『壁』と福島原発との関連性がみえてこない。この両者に繋がりがあるのなら、リトル・ピープルの定義が曖昧なのでは…と思わざるを得ない。福島原発の記述がなければよかったのに。。


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