異端の系譜―慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (中公新書ラクレ)
評価 : (4.0点)

SFC設立の際の委員会での様子から現在に至る経緯が書かれている。
社会起業家などの卒業生を扱った、第4章の「卒業生たち」はまさに現在進行形であり、「未来」につながっている。
(「未来」はこの本のキーワードの一つである)
SFCの持つ学際性から来る幅広さから言えば、卒業生の活躍など、実際にはここで取り上げられているのはもちろんごく一部でしかない。
関係者が読むと、まだまだ取り上げて欲しいエピソードがあったり卒業生はいたりするだろうが、紙面に限りがあるから仕方がないか。

最近には珍しく「読むと元気になる本」。
「日本の未来は大変だ」「次の時代は大変な時代になる」というように「大変だ」「大変だ」って言われる昨今だが、「未来」に光を見つけられたような本でもある。


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