解釈としての社会批判―暮らしに根ざした批判の流儀
評価 : (5.0点)

最近、松川事件についての廣津和郎の「松川事件と裁判」という本を読んだ。単に政治がらみの陰謀だと批判するのではなく、刑事裁判として批判する廣津の態度は、刑事裁判官に通じる言葉で、しかも、徹底的に証拠評価を攻撃しており、刑事裁判批判として最も効果的であった。この本が提唱する解釈としての社会批判の一例だと思う。


参考になった人:0人   参考になった