ティファニーで朝食を (新潮文庫)
評価 : (5.0点)

どれほど強くなったつもりでも、何度立ち直ろうとも、生きているというだけでどうしようもない不安に駆られる時がある。その不安から逃れて、いつでも安心できる居心地のいい場所が欲しいけれど、見つかりはしない。そんな都会での生活に心をすり減らしながらも、夢と自由を求めて過ごす二人の恋と友情の狭間のストーリー。
…というお話だと個人的には思っている。映画の華やかさとは裏腹に、原作が持っているテーマは重く、深い。ヒロイン、ホリーの不安を「いやったらしいアカ」と訳したのは秀逸。


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