機械の仮病
評価 : (3.5点)

「機械化病」何の前触れもなく身体の中身の一部が機械に置き換わっている、ただそれだけで生活や健康に支障はない病気。しかし、ただ機械化するだけの病気に振り回される、人間関係のぎこちなさを描くオムニバス。

他人の心と摩擦を起こす時に感じる不安や違和感を、形として分かる機械化病に原因を押しつける。けれど、その作業に慣れてしまう(心が機械的に置き換わってしまう)ことには誰も気付かない。だから仮病。

秋田禎信は「他人の心という見えないものを、人はいかにして信じるのか」をよくテーマにする。それをポジティブに書くことが多いのだが、これは敢えてネガティブな視点で描かれた作品。ただ、最初と最後の話以外あまり設定を活かせてないのが残念。


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