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自分が、形のない世論に流される、なんてことはない大衆の一人だと自覚しながらも、それでも「考える」ことを選択する主人公、安藤。超能力をクッションにしながら、個人対ファシズムを具体的に提示した小説は確かに他に例がない。そういう意味で稀有な小説。ただ、収録された「魔王」にしろ「呼吸」にしろ、きちんとしたメッセージを提示をしきれていない、中途半端な感じは拭えない。比喩の繋がりもあったりして、『モダンタイムス』を読む前の準備として読む価値はアリ。
自分が、形のない世論に流される、なんてことはない大衆の一人だと自覚しながらも、それでも「考える」ことを選択する主人公、安藤。超能力をクッションにしながら、個人対ファシズムを具体的に提示した小説は確かに他に例がない。そういう意味で稀有な小説。
ただ、収録された「魔王」にしろ「呼吸」にしろ、きちんとしたメッセージを提示をしきれていない、中途半端な感じは拭えない。
比喩の繋がりもあったりして、『モダンタイムス』を読む前の準備として読む価値はアリ。