自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法
評価 : (4.0点)

認知行動療法を自分で取り入れようという本である。

認知行動療法とはうつ病やその他精神障害に用いられる方法の一つであり、
しっかりとした理論づけや結果がてでいる治療である。

また、現在では上記の障害の他にもあらゆる「悩み」への解決策の一つとして
とても有用だということが分かっているようだ。

詳細は本書に譲るとして、一言でどんなものかといえば、
「自分で自動思考とよばれる悪循環を断つ、あるいは克服する」ものである。

独自のシートを用意して日々の感情や思いを振り返りつつ、勝手な思い込みや
極端に悪い想像をしていないかどうかを自分で書きつつ振り返る。

これは、心の整理がうまい人間なら頭の中で自然とやっていることのようであるが、
それをしっかりと書いて表現することにより、より明瞭に自分自身を見つめることが
可能である。

実は哲学的思考もこれに似ている。これに取り組むことにより、「自分で考える」良いクセが
つくし、ある程度、自分を客観視することにより勝手な思い込みから脱することができる。

負の悪循環や、自分を見つめ直したいと願う人にとって、とても有益な方法であり、書籍である。
もし日々の生活に悩んでいたり、解決したい事柄があるなら、
ぜひ、読むだけではなく実際に生活の中に取り入れるべきである。


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