伝える力2 (PHPビジネス新書)
評価 : (3.0点)

2011年12月刊。
物事を分かりやすく伝えるプロである池上さんによる、「分かりやすく伝える方法」について書かれた本の続編。

前著「伝える力」が出版されたのが、2007年。
自分は新刊のうちに読んだのですが、4年以上経った今でも、本屋さんの目立つ位置に置かれているのをよく目にします。
そんなに売れている本だったのか…と思っていたところに続編が登場したので、思わず手に取ってしまいました。

池上さんの本は、さすがに読みやすいですね。
するすると読めてしまいます。

敬語についてのところで、
・「させていただく」も過ぎたるは及ばざるがごとし (p.167)
・「~~したいと思います」は自信のなさの表われ? (p.171)
という内容には、ドキッとさせられました。今まで、多用していたかも…。
この本を読んでからは、これらの言葉をメールで使おうとしたときに、ちょっと立ち止まって、表現を見直すようになりました。

この本の中 (p.112) でおすすめされていた、『「分かりやすい表現」の技術』(藤沢晃治著、講談社ブルーバックス)という本は、ぜひ読んでみようと思います。

あと書きに書かれていた、伝える力を身につけるためには「謙虚であること」というフレーズが、強く印象に残りました。

<引用メモ>
わかりやすく伝えるとは、とても難しいことです。でも、自分が謙虚になり、伝えようとしている相手は何を知らないのか、それを知れば、伝え方の工夫も生まれます。「こんなこと、知らないヤツが悪い」と思っていたら、いつまで経ってもわかりやすい伝え方は身につきません。謙虚であること。これが「伝える力」を身につける第一歩です。(p.218 おわりに)

(2012/01/16 読了)


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