仮面の貴族1 (道化の使命) (創元推理文庫)
評価 : (4.5点)

「待望の続編!」ってやつです。

前回のラストで〈気〉の絆を結んだ相手を失ったフィッツには悲しむ時間と心の傷を癒す時間が必要なのにもかかわらず、

やっぱり、状況と運命がまったく許してくれない。

国の平和とか、昔の秘密を守ることとか、自分の身の安全とか、他人の身の安全とか、〈技〉の勉強とか、王子の教育とか、息子のハップが女の子にうつつを抜かしているとか、ジンナとの恋(?)とか…
他にもいろいろと山積みの問題にいたばさまれて飽和状態になり、相変わらずぼうぜんとしたり、おろおろとうろたえたりしているフィッツが、幸せになれ…むしろそれ以前に生き延びられるのか…
これから続刊を読むのですが、楽しみです。
特にこれほどまでに問題だらけの状況、広げられた風呂敷がどう畳まれるのか、ラストにワクワクしてます。


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