リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
評価 : (3.5点)

実際のビジネスにゲーム要素を活用する場面においては、チューニングを次の3つのステップで実現していくことができます。顧客と長期的な関係性を築くためにゲームの要素を活用するという前提でチューニングしていくステップです。
①顧客との関係性の良好さ(=エンゲージメント)を表現すると考えられるKPIを定める
②それをつねにデータとして蓄積し、推移をみられるようにするなど、改善すべきKPIがどういったもので、より改善するためにはどうすればいいのかを分析する
③分析の結果に基づいて対応施策を立案し、それを実施する。②に戻り繰り返す

ビジネスにゲーム要素を取り入れた場合、上級者とは特にロイヤルティの高い顧客層を指すことになる。こうした層の顧客は、通常の要素をすでにやり終えていたり、飽きを感じていたりするため、「やりこみ要素」、「上級者同士でのみインタラクションできる要素」、「上級者ならではの特典」など別の要素を用意することが必要です。
①満足した「上級者」はロイヤルティが高く、優良な新しい顧客にクチコミする可能性が高い
②「上級者」が初級者・中級者にとってのあこがれの存在、ロールモデルになる
③コミュニティを積極的にリードしてくれる
■「上級者向け」ゲーム要素のアイデア
・より高い目標
・チーム戦
・自己表現
・ミニゲーム/サブストーリー/ステージ拡張

ダニエル・ピンク「モチベーション3.0」を提唱。これは学びたい、創造したい、世界をよくしたいなど人間が本来心のうちに持っている内発的なモチベーションです。さらにピンクはそこに必要な要素として「目的」、「自律性」、マスタリー(熟達)」の3つを挙げています。


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