仲代達矢が語る 日本映画黄金時代 (PHP新書)
評価 : (4.0点)

仲代達矢というと、優等生的な役者さんというイメージだが、なかなか壮絶な少年時代を過ごしてきたことにびっくりしました。

それにしても昭和を代表する名監督のエピソードは強烈です。予算も潤沢にあって、ある種のカリスマに傾倒しながらも職人気質を貫くスタッフや役者がいたころの映画界が忍ばれました。確かに最近の映画って安直なリメイクが横行していたり、いかにも内容がなかったり…仲代さんは相当ご立腹でしょうね。

私が一番感動したのは、勝新太郎とのエピソードです。勝新太郎が「影武者」を降板し、仲代達矢がその代役を務め、二人の関係がこじれてしまうのですが…、ここから先はぜひ読んでみてください。二人の役者としての矜持、戦友のような関係が感じられました。

あ~!黒澤明の映画が観たい!!!


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