30fromMars
ライブラリ 44 册 | 詳細レビュー 16 件 | 引用 0
一行紹介

某大学文学部3年。海外文学好き。


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自己紹介


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90くんところがったあの頃 (角川文庫)
評価 : (5.0点)

90年代に起きた出来事について面白おかしく書いてある本。90年代を生きてた筈なのにすっかり記憶を失っている自分のような人間には興味深いエッセイだった。


カメラ・オブスクーラ
評価 :(未評価)
かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫)
評価 : (5.0点)

かもめもワーニャ伯父さんも、恋とか名誉欲とか挫折とか絶望とか、人の一生に起こりうるありきたりなモチーフと、ゆるやかな、時に激しい台詞のやりとり、絶妙な間を用いて語られる「静劇」だ。
派手さは無いが、静かな衝撃を与えられる。台詞のみで生き生きと描写されるキャラクターそれぞれの生き様に、私は時に共感を覚え、時には畏敬の念を抱くのだ。


抱擁〈2〉 (新潮文庫)
評価 : (5.0点)
抱擁〈1〉 (新潮文庫)
評価 : (5.0点)

文学ヲタなら文句なしに面白い小説。
ヴィクトリア朝詩人のファンなら尚良し(名前が引き合いに出されることが多いし、引用も多い)。
架空の詩人の著作、日記、書簡、そして彼らを研究する学者たちによる研究書など、作中テキストの量は膨大で、読んでいると情報量に頭が追いつかないと思える時もあったが、焦らずしっかり読めば素晴らしい結末へと辿り着くことは難しくは無い。
テキストを主人公たちと一緒に追うことで、自分も同じように研究に参加しているかのようで楽しい体験だった。


火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
評価 : (4.0点)
ソネット選集―サウジーからスウィンバーンまで
評価 : (5.0点)

まず対訳ってのが良い。
で、簡単に解説(語彙や詩形について)も付いてて分かり良い。
イギリスの詩人の作品が多いけど、ポーとか地味にアメリカの詩人も入ってます。


トマシーナ (創元推理文庫)
評価 : (5.0点)

一匹の猫の死を境に崩壊する父娘の絆。その再生までを描いた、非常に良くで来たドラマ。猫や動物が非常に可愛いです。
伏線の種明かしは全てしてくれるので読みやすいです。そんな作者の優しさが物語の筋から登場人物にまで全て行き届いている。こんなことを書くと薄っぺらい感想のようでアレですが、読後は心が温かくなります。


シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)
評価 : (4.0点)

話の筋を楽しむよりも、シャーロック・ホームズというキャラクターに萌えるってのが正しい読み方だと、私は思います。


孤高のダンディズム―シャーロック・ホームズの世紀末
評価 : (5.0点)

ヴィクトリア朝後期、世紀末ロンドンに生きる知識人は、ペシミスティックに世の情勢を観察し、偽悪的行動で偽善的価値観へと挑戦した。まさに孤高!この姿勢がダンディズムの基本なのだ。
そんな世紀末的デカダン、ダンディとしてのシャーロック・ホームズ像を提案するのが本書。面白いです。


真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス)
評価 : (4.0点)

タイトル・表紙にもなっている名画を描いた画家とモデルとなった少女の恋物語。モデルの少女が本当に女中だったかは分からないし、これはありのままの史実を述べる物語ではない。これはドラマなのである。
不完全ながらも、画家に近い特別な目を持った少女と画家の主従、師弟、そしてひかれあう恋人同士のような微妙な関係は興味深い創作だ。


不穏の書、断章
評価 : (5.0点)
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)
評価 : (5.0点)

有名どころが揃ってます。「赤い部屋」とか「D坂の殺人事件」とか好き。明智くんが格好良いです。


プニン (1971年)
評価 : (4.0点)

可哀想なんだけど面白いプニン教授の生活。息子と再開する話が好き。


スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)
評価 : (5.0点)

SF小説っぽい反戦小説。
びっくりするほど説教臭くない。
お涙頂戴展開も無し。
でも作者が平和を訴えていることは分かる。凄い小説。


国のない男
評価 : (5.0点)

面白い人が書いた面白い本。


オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)
評価 : (5.0点)

誰か、自分が愛する、そして愛される女性に出会いたい、という主人公のオタク野郎・オスカーの姿は、現代日本のオタク共にはない熱さと悲しさがあって、魅力的である。ドミニカの政治問題や、下敷きにされているらしいバルガス=リョサの「チボの饗宴」についてはあまり知らずに読んだが、オスカーが必死に生きてる姿を追って、あのラストで心が動かない訳がない!


八本脚の蝶
評価 : (4.0点)

とある優秀な編集者の女性のブログを書籍化したもの。彼女が自殺するまでの過程まで綴られています。最初の方は読書家でお洒落好きな少女趣味の女性の書いたエッセイのような内容で非常に面白いです。しかし、それ故に、彼女の文章が終わりに近付いて行くに連れ痛々しくなっていくのは読んでいて辛かったです。


ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト
評価 : (5.0点)

ナボコフの自己翻訳についての研究書。ロシア語・英語のテキストを比較することで作品を分析してます。面白い。


ロリータ (新潮文庫)
評価 : (5.0点)

言わずとしれた名作。読んでて飽きない、所謂「無人島本」。


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