任天堂 “驚き”を生む方程式
評価・詳細レビュー
shin_no_suke
357 册
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41 件
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147 件
(4.0点)
NINTENDO64とニンテンドーゲームキューブの大失敗、NINTENDO DSとWiiの大ヒット、さらには現社長である岩田氏と世界的なゲームクリエイターとして知られる宮本茂のエピソード、ゲームボーイの成功とそれを生み出した横井軍平について、最後には天才的な洞察力を持つ前社長である山内溥など盛りだくさんな内容で任天堂がなぜこれほどまでに強いのか、そしてその強さを持つ任天堂の失敗についてなど盛りだくさんの内容の書。
全ての章が非常に興味深い内容だったが、特に山内氏の内容についてまとめた第6章、「ソフト体質」で生き残るは、ゲームに限らず、現在あらゆる物で満たされてしまった人々にモノを売って行くには非常に大事な考えでしょう。
任天堂に興味がある人、そして生活必需品ではない面白くなければユーザには見向きもされない様なものを作っている人にはいろいろなヒントが隠れている素晴らしい本。
全ての章が非常に興味深い内容だったが、特に山内氏の内容についてまとめた第6章、「ソフト体質」で生き残るは、ゲームに限らず、現在あらゆる物で満たされてしまった人々にモノを売って行くには非常に大事な考えでしょう。
任天堂に興味がある人、そして生活必需品ではない面白くなければユーザには見向きもされない様なものを作っている人にはいろいろなヒントが隠れている素晴らしい本。
引用
娯楽産業は、高機能、高品質のモノをより安く作るための体質が優先されるハード産業とは違い、洗練されたソフトを生み出す体質、すなわち、ソフト体質が優先される、というのが山内の持論だ。 P236
「いろいろなことを考え、調べていくと、どの角度から見てもゲームをする人が減っていた。子供達のゲーム参加率が減っているという意識は、そんなにない。だけど、ゲームを卒業するタイミングは早まっていた。それから、昔は、早く帰って家でゴロゴロする時間があったんですけど、そういう時間が世の中全体から失われていた。僕らがもっと素晴らしいゲームをと頑張った結果、時間やエネルギーをゲームに割けない人たちが『もういいや』と、静かに立ち去っていったのです。調べれば調べるほど、これは本当に深刻だと感じました」 P45
「私たちのビジネスはソフトとハードが一体型のビジネスなんです。だからハードを知らずして、ソフトを語ることはできない。知った上でどこに主眼を置くか。つまり、例えて言えば、ソニーはハードが主、ソフトが従、そういう路線です。任天堂はその逆でソフトが主、ハードが従、しかし、任天堂はハードを分かっている。それはこれからも変わらないと確信しています。」 山内氏の発言より P238
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