●「チューニング」のためにモチベーションを知る
ダニエル・ピンクは『モチベーション3.0』のなかでモチベーションに必要な要素を考察しています。
ピンクによれば「モチベーション1.0」とは生存を目的としたモチベーションです。空腹を満たす、生殖など生存本能に基づくものです。次の「モチベーション2.0」は工業化社会で働く人たちです。いわゆる身分や報酬などによるアメとムチ、外発的な報酬と罰を中心に構築されていました。ピンクはこうしたやり方ではモチベーションを保つことはもはやできない環境になっていると指摘し、「モチベーション3.0」を提唱。
これは、学びたい、創造したい、世界をよくしたいなど人間が本来心のうちに持っている内発的なモチベーションです。さらにピンクはそこに必要な要素として「目的」、「自律性」、「マスタリー(熟達)」の3つを挙げています。