金閣寺 (新潮文庫)
評価 : (3.0点)

 どうもおれには胸やけのする文章だけれども、他には取り立てて文句があるわけではない。かといって積極的に評価できる点もおれには見つけられない。
 ということをわざわざレビューに書くべきか。しかし三島もわざわざ太宰治に「僕は太宰さんの文学が嫌いです」と言いに行ったという。別のところでは「顔が嫌い」とも言っている。これは相当嫌いだ(嫉妬だという解釈も多いが)。
 おれは積極的に読まないように、そこまで積極的に嫌いなのでもない。まさか嫉妬もしていない。
 他にとくに書くことがないのである。


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