孟嘗君(1) (講談社文庫)
評価 : (4.0点)

「鶏鳴狗盗」のエピソードで有名な戦国時代の英雄・孟嘗君の一生を描いた作品。父に不吉の子として殺されるところを密かに逃がされた赤ん坊が、養父・風洪(のち大商人・白圭)や法律家・商鞅、兵法家・孫臏など時代を代表する天才たちの影響を受けてマルチプレイヤーに成長、複数の国の宰相として活躍する。主人公を育てる大人たちのかっこよさ、彼らの良いところを吸収して大仕事を次々と成功させて行く主人公の正攻法のかっこよさがド直球で面白い。宮城谷作品で一番わかりやすく楽しめる。


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