内なる辺境 (中公文庫)
評価 : (3.0点)

 そうなんだよ。Amazonのレビューに「硬質」とあるけど、ちょっと文章が硬いんで、語りのおもしろみがあまりないのが残念。
 『ミリタリィ・ルック』『異端のパスポート』『内なる辺境』の連作エッセイを収録。『内なる辺境』ではサルトルを取り上げていくつか引用までしている。単純に肯定的に取り上げているわけではないのだが、公房がこうはっきり引用するのは珍しい。
 あと内容に関係ないところでは、著者紹介の写真が新潮で使われているものよりも若い。エッセイが44歳のころのようだから、その時の写真だろうか。中公文庫にはこれと小説『榎本武揚』(こちらも違う写真を使っている)しかないのだが、どちらも絶版にしないのでえらい。


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