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もう売っちゃったんでうろ覚えなんだけど、プロップなんかの名前もでてきて物語論を創作の方法として利用しているという感じだったはず。 カードを並べてランダムに選んでいく、というようなやり方だったかな。カードを使うやり方は外山繁比古の『思考の整理学』でも紹介していた。最高の表現(ことば)を最高の順番で組み合わせたらそれがつまり最高の詩だ、みたいなことをエリオットが言っていたんだったと思う。すごいこと言うよね。 記号論の用語でいうとシンタグム(連辞関係)とパラディグム(範列関係)というのがあって、これは文章の縦の順番と横の選択ということなんだけど。 たとえば倒置法は順番の入れ替えでしょう。で、任意の順番の中でどう言った語を選ぶかというバリエーションが横、つまり統辞と意味の組み合わせなんだけど、それを物語の構造として捉えて作っていきましょうというのがこの本の内容だったと記憶してる。 だからまあおもしろくはなかった。そういう学校に通っているとか、文章を売ろうとか、なんらかのこなすべき課題や目的があってこそという感じ。これだけ読んで「みるみる書ける」かというと、まずないだろうと思うね。 筒井康隆が『文学部唯野教授』で書いていたけど、構造主義なんかは創作の説明はできたとしてもモチベーションにはならない、というのをまさに感じさせる内容だった。
もう売っちゃったんでうろ覚えなんだけど、プロップなんかの名前もでてきて物語論を創作の方法として利用しているという感じだったはず。
カードを並べてランダムに選んでいく、というようなやり方だったかな。カードを使うやり方は外山繁比古の『思考の整理学』でも紹介していた。最高の表現(ことば)を最高の順番で組み合わせたらそれがつまり最高の詩だ、みたいなことをエリオットが言っていたんだったと思う。すごいこと言うよね。
記号論の用語でいうとシンタグム(連辞関係)とパラディグム(範列関係)というのがあって、これは文章の縦の順番と横の選択ということなんだけど。
たとえば倒置法は順番の入れ替えでしょう。で、任意の順番の中でどう言った語を選ぶかというバリエーションが横、つまり統辞と意味の組み合わせなんだけど、それを物語の構造として捉えて作っていきましょうというのがこの本の内容だったと記憶してる。
だからまあおもしろくはなかった。そういう学校に通っているとか、文章を売ろうとか、なんらかのこなすべき課題や目的があってこそという感じ。これだけ読んで「みるみる書ける」かというと、まずないだろうと思うね。
筒井康隆が『文学部唯野教授』で書いていたけど、構造主義なんかは創作の説明はできたとしてもモチベーションにはならない、というのをまさに感じさせる内容だった。