家守綺譚 (新潮文庫)

著者
出版者
新潮社
価格
¥380

つぶやき

植物とちょっと不思議な話がいっぱいの本。何故か風邪をひくと読みたくなる。
ekyu 
家守とエフェンディは常に手元にあってほしい本だなあ。
kanro 
不思議な、SF?怪談?のような話。
さらっと読める本。
久しぶりに読書したいけど、いきなり分量が多いのは・・ていう時に丁度良い感じ。

評価・詳細レビュー

(5.0点)

参考になった人:0人   参考になった
(5.0点)

参考になった人:0人   参考になった
(5.0点)
背筋をシャンと伸ばして、自分の身の丈にちょうど良い生き方をしたい。そういう気にさせてくれる本。たぶん、私の中でここ数年不動のベスト1.

参考になった人:0人   参考になった

引用

……布団から頭だけそろりと出して、床の間を見ると、掛け軸の中のサギが慌てて脇へ逃げ出す様子、いつの間にか掛け軸の中の風景は雨、その向こうからボートが一艘近づいてくる。漕ぎ手はまだ若い……高堂であった。近づいてきた。
 ――どうした高堂。
 私は思わず声をかけた。
 ――逝ってしまったのではなかったのか。
 ――なに、雨に紛れて漕いできたのだ。
 高堂は、こともなげに云う。
 ――会いに来てくれたんだな。
 ――そうだ、会いに来たのだ。しかし今日は時間があまりない。
 高堂はボートの上から話し続ける。
 ――サルスベリのやつが、おまえに懸想をしている。
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する

ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく