天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)

著者
出版者
新潮社
価格
¥580

つぶやき

読了。

評価・詳細レビュー

(5.0点)
守り人シリーズ最終章第2部。
第1部で無事バルサと合流できたチャグムは二人でバルサの故郷、カンバル王国に入ります。
この国の不思議な秘密は『闇の守り人』に詳しいです。とてもいい話です。
バルサとチャグムの旅は最初の物語以来なので、最初からずっと読み続けた身としてはなんだかとても高揚するものがありました。とはいえチャグムの急激な成長は、嬉しいような、辛いような、変な気分です。
三部作の二部めですが、意外な波乱、ピンチ、大逆転と盛りだくさんで、最初の護衛仕事の話が終盤で効いたり、結構読み応えのある一冊でした。
新たな災いも明らかになり、えーどうなるのこれー!と第3部へ流れ込む、といった感じです。
一気読みをおすすめしますw

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引用

ずっと心の底に押し隠していたものが、暗い、その底の闇から頭をもたげていた。それを見てはいけないと、思い続けてきたのに。
 チャグムは、ふるえながら息を吸い込んだ。
 自分が選んだ道はまちがっていない――これが北の大陸のためにはもっともよい道なのだと思いたかった。けれど、ほんとうは……心の底では、そうなのだろうか、という迷いがある。自分がこの道を選んだために、もうすでに何人もの人の命を奪ってしまった。これから先は、もっと多くの人が死ぬことになる……。
 同盟が成功したら、自分は、カンバルやロタの兵士たちを、新ヨゴへ導いていくことになるのだから。
(異国の兵たちに、新ヨゴ皇国のために戦え……と、敵の矢に、剣に、その身を晒せと、命じるんだ……)
 そして、その戦の先に、父と向かいあわねばならない日がくる。
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再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆――迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。
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