終の住処
Yoshikazu Nagai
156 册
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156 件
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(5.0点)
サラリーマン作家の芥川賞受賞として話題になったこの本。
読後の印象は、その前に読んだ「ガラパゴス化する日本」http://liblar.com/book/4062880385
の余韻が残っていたためか、非常に寒々としたものだった。
有能で真面目なサラリーマンが、外見では華やかに昇進して
いく一方、内側では怪異現象に遭遇したり、妻と11年も話
をしなかったりと、波乱に満ちているにも関わらず、それは
公的な場での彼の評価にはまったく影響を与えない。
アメリカへ乗り込んで重要な商談を片付けた後に残っていた
のは、ろくろく登場しなかった娘の親離れ。そして待っている
のは心が通ったとはとてもいえない妻との今後の生活。
日本という国家の戦後史が一人の男性に凝縮されたように感
じたのは私だけだろうか。そしてこれからの日本は・・・・?
活気をなくした老人だちだけが旧来のものを守りつつ余生を
過すものになってしまうのか?
この本ではそのような問題提起がなされているように読んで
しまった。
'11/11/10-'11/11/11
読後の印象は、その前に読んだ「ガラパゴス化する日本」http://liblar.com/book/4062880385
の余韻が残っていたためか、非常に寒々としたものだった。
有能で真面目なサラリーマンが、外見では華やかに昇進して
いく一方、内側では怪異現象に遭遇したり、妻と11年も話
をしなかったりと、波乱に満ちているにも関わらず、それは
公的な場での彼の評価にはまったく影響を与えない。
アメリカへ乗り込んで重要な商談を片付けた後に残っていた
のは、ろくろく登場しなかった娘の親離れ。そして待っている
のは心が通ったとはとてもいえない妻との今後の生活。
日本という国家の戦後史が一人の男性に凝縮されたように感
じたのは私だけだろうか。そしてこれからの日本は・・・・?
活気をなくした老人だちだけが旧来のものを守りつつ余生を
過すものになってしまうのか?
この本ではそのような問題提起がなされているように読んで
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'11/11/10-'11/11/11
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