著者は、ジュリアナ東京やベルファーレでディスコブームを作り出し、グッドウィルとコムスンの創業者でもある折口雅博氏。
同じ著者の本である「起業の条件」より後に書かれた本で、少年時代から、ジュリアナ東京を作り出すが、利益に群がる人々に裏切られ、最高7000万もの莫大な借金を抱えて苦しい状態から、ベルファーレを成功させ借金を全て返済し、その後グッドウィル、コムスンを成功させていくジェットコースターの様なストーリーが語られている。（「起業の条件」にはコムスンの内容は含まれていない）また、自伝的な内容とは別に起業・マネジメント・企画・交渉など様々な示唆に富む内容も多く含まれている。
この本を発売した数年後にコムスンの違法請求/グッドウィルの違法派遣の問題で会社を追われてしまうが、この人が優秀な経営者で、驚くべき成果を出した人間であること、そしてこの本が素晴らしい本であることだけは変わることはない。