社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論

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会社ってどこも最初はこんな風に熱いんだろうな

評価・詳細レビュー

(4.0点)

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(3.0点)
タイトルに惹かれて読みました。経営論なのにサーフィン??だったのですが、読み進めているうちに納得です。経営を志すものとして非常にいい本でした。

ただ、最後の方はだいぶいきすぎてしまっている感がありますね。自然は大切だしそれを守ろうとする意気込みは非常にいいとは思うのですが、若干偏りすぎている印象は受けてしまいました。

表題の「社員をサーフィンに行かせよう」とはどういうことなのかというと、「責任感」「効率性」「融通をきかせること」「協調性」を社員に持って欲しいという狙いだそうです。この「社員をサーフィンに行かせよう」というのは「フレックスタイム」と「ジョブシェアリング」の考え方を具現化したものだそうです。会社が従業員を信頼しているからこそ成立するともいっています。その代わり、従業員も決して楽なわけではなく働く時間や場所は問わないけど、成果をちゃんと出さないと評価はされない仕組みになっているようです。これは、経営者と従業員がお互いに信頼関係があるからこそ機能するんですね。

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引用

経営幹部の雇用において大切なのは、指導者(リーダー)と管理者(マネージャ)の違いを見極めることだ。たとえば、銀行の支店長には、マネージャとしてリスクの回避能力が求められる(上層部の承諾なしに貸付を行ったりはしない)。マネージャは短期的な視野に立ち、与えられた戦略計画をひたすら実行し、現状の維持に努める。かたやリーダーはリスクを負い、長期的な視点に立ち、戦略計画を練り、変化を促す。 ― 230ページ
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上官の「突撃!」のかけ声に疑問も持たず塹壕から飛び出す歩兵のような人たちは、私たちは雇っていない。指示に従うだけの働き蜂はいらない。ほしいのは、おかしいと思った判断について問い質すことのできる従業員だ。 しかし、ひとたびある判断を受け入れて、正しいと認めたなら、鬼のように働いて最高の品質のものをーそれがシャツであれ、カタログであれ、店舗ディスプレイであれ、コンピュータプログラムであれー生み出す従業員だ。 ― 228ページ
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製品を使う人間と作る人間の間には境界線はなかった。顧客の関心事は、すなわち従業員の関心事だった。 ― 216ページ
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