子供を就職させる本―親が読む子供のための就職ガイダンス
そうはいっても、新卒採用で各社共通しているものが一つだけあります。
それは「コミュニケーション能力」。漠然とした言葉ですが、私なりに解釈すると、相手の言葉からその背景にあるものを想像して、臨機応変に対応し、相手が欲しい答え、あるいは行動を起こせる能力です。
これからは、子供の前では仕事の愚痴や悪口は言わない。それは、親だけの場所でしてください。それよりもっと、親自身の経験から、仕事の面白さややりがいを伝えていってほしいのです。
大学(あるいは高校)1年生のうちから、「どんな生き方をしたいのか?」を考えるきっかけを与えましょう。その生き方から働きかたが見えてきて、仕事内容や会社選びの絞り込みができる。つまり、「やりたいこと」が見つけやすいのです。
「やりたいこと」が見つかっていると、就職活動スタートの時点でのとまどいがありません。十分に「やりたいこと」を考えられているから、それに合った企業を選択し、採用試験でも自分の言葉で志望動機や強みを伝えられるのです。考える訓練はこれから生き抜くためにはとても大事。自分の頭で考えて、行動プランを練って、それを実行する。...
経済状況が悪く、求人数が少ないのは、若者たちのせいではありません。就職しない(できない)若者を生んでいるのは社会が原因と言えるでしょう。
しかし、私が日々就職支援を行っていると、社会だけが原因とは思えないのです。
「親に収入があるうちは、就職できないならば養ってやろう」
「子供には自己実現をさせたい。やりたいことがないならば、それが見つかるまで家に置いておいてもいい」
そんな親の思いやりが、実にやっかいなのです。社会人として自立しなければならない時期が来ているのに、「子供」としての居場所を家庭の中に用意しています。そのため、「どんなことをしても就職してやる」というやる気を起こさせない。これが、フリーター、あるいは卒業しても職につかない「無業者」を続々と生み出していると、キャリアカウンセリングの現場で、私は日々感じています。
p29 今の就職活動はスピードが速く、子供たちは十分な「棚おろし」ができないまま応募しています。
p36 今の大学生の就職活動は、親世代のそれとは違って長丁場です。
(...........?情報量などによってスピードは増したが、期間は長くなったってこと??)
けれど、親は社会や会社をよくわかっています。なんといっても会社で働いている・働いた経験があるということが、子供と就職について話すきっかけとなるのです。
「うちの課に新入社員が来たんだ。こんな仕事を任されているよ」
「会社には異動というものがあって、ずっと同じ仕事をするわけじゃない。父さんは新入社員のころ営業だったけど、その後商品企画からマーケティング部に変わったんだ。ジョブローテーションって言うんだけど、会社ではいろいろな仕事ができるもんだよ」
こんな風に子供にもっと仕事と会社の話をしてみてください。ただし「就職どうなっているの?」と問い詰めず、親の仕事での実体験を話してみるのです。
私のキャリアカウンセリングでは、「未来の想像なんかつかない」という人には、目を閉じてもらい、3分間で「10年後どこで朝起きて、どんなところに住んで、どんな生活をしているのか」をイメージしてもらっています。これは夢や理想でもかまいません。未来を考えることが大切なのです。
フリーターとは15歳から34歳までの、アルバイトもしくはパートで雇われている人のことです。フリーターの中にはさまざまな人がいますが、中には、将来本当にやりたい仕事につくためのステップとして、フリーターを選ぶ人もいます。
あなたの子供が目的を持ったフリーターなのかを判断するには、まず「何をしたいのか」を具体的にたずねてみることです。目的を持ってフリーターを選ぶ子供は、はっきりとした「将来なりたい自分の姿」のイメージを持っています。けれど、それは本当に「イメージ」だけのことも多いのです。
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