mryuheiさんが評価・詳細レビューをつけました。
野矢 茂樹(著者)
評価 :
  • mryuhei 某所でわかりやすいと評判だったので、紐解いてみた。語り口は平易で、比喩や事例も身近なものばかりなので、たしかにわかりやすい。でも、そのロジックはとても厳密で、ちょっとでも読み飛ばしてしまうと理解が追い付かなくなる。なので、集中力と緊張感をもって臨む必要のある一冊だった。

    本書は、前半では「他人の痛みがわかるとはどういう意味なのか」という古典的な他我論を、後半では後期ウィトゲンシュタインの言語ゲームをベースに、「心」とは何か、「意味」とは何かを論じている。

    前半の結論にはとても納得できたんだけど、よくよく考えると、しごく当たり前のことを言っているだけのような気もする。でも、普段は考えもしない当たり前のことを突き詰めて考え抜くことこそが、哲学の本質なんだよね。その意味で、わかりやすい哲学の本だという本書の評判は正しかったのかもしれない。
    2015/07/09 22:19

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