Kenichi Sugawaraさんが評価・詳細レビューをつけました。
森 達也(著者)
評価 :

進んだり、立ち止まったり、惑ったり、振り返ったり。
相変わらずのモリタツ節が随所に詰まった作品。

戦後最大のミステリーと謳われる、国鉄の初代総裁・下山定則が
轢死体となって発見された「下山事件」の真相を追う。

同時並行で森自身が登場人物となって、
この「下山事件を追わないか」と企画持ちかけた「彼」とのやり取りや
メディアに売り込んだり裏切られたり裏切ったり、取材対象者を欺いたり、
森を頼って上京してきたNHKのディレクターをいきなり被写体にして
下山ドキュメント映画を撮りはじめたりと、あっち行ったりこっち来たりする。

本筋の事件の真相を追う物語は、正直、登場人物が多すぎて分かりづらい。
この事件をとりまく歴史とダブらせる効果も狙っている気がするが、
モリタツにしてはちょっと整理されていない印象。

たぶん、この人と一緒に仕事をするのは大変だろうなぁってちょっと思った。


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