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アクティビティ
評価 :同僚の奨めで購入。
ジャーナリスト級の緻密な取材と独特のタッチで
戦時中の庶民生活を描く。
神風を宿命づけられた息子を涙ながらに送り出したり、
大政翼賛の真っただ中、抹殺を恐れず孤独に反戦を声高に叫んだり、
なんか、そういう劇的なドラマばかりが戦時中は起こっていた、のではなく。
本作で描かれているような、ごく普通の、何気ない日常のほうが圧倒的大部分だったのだと、
今さらながら気づく。
政治家や天皇や兵隊や進駐軍が注目されるけど、
むしろ、こうした一般庶民の、無自覚だけど無垢で嫋やかな生活に対する恒常性のほうが、
僕らの生きる現代社会の礎となってきたんだなぁって思いを馳せると、劇的なドラマ以上に涙腺が緩む。
「戦争」ということばのもつ途轍もない非日常性は時に、
僕らがコンテンポラリーな日常を想像することを阻害することがあるのかも、と感じた。
ところで、テレビドラマは見てないけど、すず役は北川恵子だとか。
むむむ。そう?蒼井優じゃない?
評価 :(後編)で。
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評価 :(下)で。
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森 達也(著者)評価 :進んだり、立ち止まったり、惑ったり、振り返ったり。
相変わらずのモリタツ節が随所に詰まった作品。
戦後最大のミステリーと謳われる、国鉄の初代総裁・下山定則が
轢死体となって発見された「下山事件」の真相を追う。
同時並行で森自身が登場人物となって、
この「下山事件を追わないか」と企画持ちかけた「彼」とのやり取りや
メディアに売り込んだり裏切られたり裏切ったり、取材対象者を欺いたり、
森を頼って上京してきたNHKのディレクターをいきなり被写体にして
下山ドキュメント映画を撮りはじめたりと、あっち行ったりこっち来たりする。
本筋の事件の真相を追う物語は、正直、登場人物が多すぎて分かりづらい。
この事件をとりまく歴史とダブらせる効果も狙っている気がするが、
モリタツにしてはちょっと整理されていない印象。
たぶん、この人と一緒に仕事をするのは大変だろうなぁってちょっと思った。-
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