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ビジョンとは、「創業者や経営者が考える企業の理想の姿」、平たく言えば「将来的にどんな企業になりたいかを言葉で表したもの」だ。
ビジネスモデルが比較的短期的な「儲ける仕組み」を表すのに対し、ビジョンは組織として到達したい具体的なゴールを示す。「○○年には、アジアナンバーワンの△△企業となる」「××年後には、売上高□□円を実現し、同時に業界最高の顧客満足を獲得する」といったものである。
ここからもわかるように、ビジョンは、経営理念のように創業から一貫して流れている哲学や価値観とも異なる。ビジョンはその次代に合わせて変化していく、より具体的な目標であり、第 2 章で解説する戦略とも強い関係を持つ。
例えば小田急は、「小田急グループは、お客様の『かけがえのない時間(とき)』と『ゆたかなくらし』の実現に貢献します」との経営理念の下、グループとしてのあるべき将来像や各社の使命・役割を示したグループの事業ビジョン「Value Up 小田急」を策定している。
--出典:
グロービスMBA事業開発マネジメント