21世紀家族へ―家族の戦後体制の見かた・超えかた (有斐閣選書)
毎日新聞社人口問題調査会の家族世論調査によると1981年と1990年を比べると、結婚時の親との同居割合全体はあまり変わらないものの、妻方の親との同居が10年で二倍近く増え(6.0%→10.6%)、その分夫方の親との同居が減っています(34.8%→28.2%)。〈略〉
現代の若夫婦は、両方の親の間の潜在的な綱引きの、たいへんな緊張関係の中にいます。しかし当の二人も、双方のご両親も、どうぞ肝に銘じてください。現代の若夫婦は、〈略〉どちらかの家に入りきってしまうことはできないのです。