第三世代(1950~75年の間に生まれた世代)もまた、第二世代(1925-50年の間に生まれた世代)のきょうだいネットワークの恩恵をこうむっているのを忘れてはいけないでしょう。子どもに期待できない第二世代は、もうすでに、お互いどうしで支えあいを始めています。夫に先立たれた姉妹たちで、さて久しぶりに水入らずで旅行にでも出掛けましょうか、といったことから始まって、病院に行くのにつきあう、とか、あるいは寝込んだときに食事を届けあげるとか……。戦後、都市に集団移住してきた彼女たちは、育児のときに活躍したネットワークを、今度は自分たち自身のために活性化しているのです。心強い「叔母さん」がいることで、第三世代はどんな助けられていることか。
本当に深刻な事態は、この第三世代が老い始めたときに始まります。きょうだいもいなければ、子どももあてにならない。いったいわたしたちはどうしたらいいのでしょうか。