免疫ネットワークの時代―複雑系で読む現代 (NHKブックス)
仕事というのは個人のフォーマルな関係の総和ではなくて、「インフォーマルな実践の共同体」が担っているということができます。そしてこの共同体は語りの共同体であり、学ぶための場にもなっています。さらにこの共同体で、徒弟制がくりひろげられ、寺子屋も開かれます。もっと重要なのは、こうした共同体こそが革新を可能にしている場でもある、という点です。画期的な技術の革新や、大胆な将来プランは、インフォーマルな実践の共同体が可能にしてきたという研究も報告されてます。(p36)