現代思想2012年4月号 特集=教育のリアル 競争・格差・就活
最近私は就職活動で内定を取ることよりも、学生が就活うつにならないように気をつかっています。ひたすら就職率を上げるという指導を相対化し始めている大学はよいのですが、依然として「就職は厳しい」とひたすら学生の不安を煽る大学も多数存在しています。学生のプレッシャーは相当のものです。最初の時点で「就活うつ」になる学生もいます。その後、就職活の最中、志望先から落とされるたびに「このままではどこにも受からないのではないか」という不安を感じたり、「落とされる自分はダメな人間だ」と自分を痛めつける学生も少なくありません。(p77, 大内)