ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
プロトタイプは、テストの目的と直接関係する部分だけはハイファイ(少なくともローファイではない)に作られていないと役に立ちません。例えば、建築家が作る模型の家は”間とり”を正確に表していますし、風洞実験のための模型飛行機は実際に”浮力”を生みます。
同じように、外観のデザイン案を比較検討するためのプロトタイプならば高品質なグラフィックスを使って、”見た目”は本物と同じレベルでなければいけません。オンラインショップのショッピングカートの機能を検証するためのプロトタイプは、購入プロセスの画面遷移やエラーメッセージを完全にシュミレーションできなければいけません。
プロトタイプとは全体をおおざっぱに作ることではなく、目的を達成するために「必要最小限のインタフェースに絞って作る」ことです。 P 68