ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック

著者
出版者
オーム社
価格
¥2,625

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さっきさらっと読んでみた感じではかなりよさげ、後でレビュー書こう

評価・詳細レビュー

(5.0点)

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(3.0点)
この本の対象読者は、基本的にはユーザビリティを高めたいと考えているデザイナーや開発者、企画者というよりは、実際のユーザ像のユーザを集めてヒアリングしたりテストをして反応を見たり、そのテストの結果をどのように分析するか評価するかなどの”ユーザビリティ・エンジニアリング”の基本的な知識や手法について書かれた本である。5章のうち3章はその内容に割かれている。私は、Webアプリケーションの企画や開発をしているが、残念ながらこれまでもおそらく近い未来にも実際のユーザにオフラインでインタビューしたりテストをするようなことまでをすることはないと思うので、その点については私には参考にならなかった。
ただ、1章では基本的なユーザビリティについての考え方、3章ではプロトタイピングについて手法や注意点などが書かれており、これは非常に参考になった。さらに補足するとプロトタイピングのただの手法だけでなく、それをチームでやる時の注意点なども細かく書いているため興味深い。
ちなみに私はプロトタイピングのツールとして、Balsamiq Mockups(http://balsamiq.com/products/mockups) を利用していて、非常に役立っているが、本書の3章のプロトタイピングのハイファイ・ローファイを読んで、活用方法をもう少し考える必要がありそうだ。
まとめると、どちらかというとユーザビリティ・エンジニアの初心者向けの本だが、そうでないユーザにも1,3章は読む価値がある本でしょう。

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引用

一般に、設計チームはプロトタイプの制作をインタフェースデザイナやソフトウェアエンジニアに一任してしまいます。ところが、彼らの本職は「完璧を目指す」ことなので、プロトタイプであっても一生懸命に作り込んでしまいがちです。何日も徹夜して”完成”させた”労作”がテストでさらしものにされると、それを作ったデザイナやエンジニアは自分自身が批判されているように感じてしまいます。
(略)これは全く無駄な議論です。テストで問題点が見つかるのは当たり前のことです。それも、初期のプロトタイプならば問題は山ほどあって当然です。設計チームは”犯人探し”に時間を費やすのでなく、”解決案の議論”に時間を費やすべきなのです P77
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”段ボール箱”の自動販売機でも、人間が中に入れば商品を販売できます。音声コマンドを人間が聞いてシステムに入力を行えば、ユーザは声で操作できているように感じます。このようにコンピュータの代わりに「カーテンの影から操作」して、あたかもシステムが動作しているように見せる手法をオズの魔法使いといいます。 〜 プロトタイプの工数削減について P71
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プロトタイプは、テストの目的と直接関係する部分だけはハイファイ(少なくともローファイではない)に作られていないと役に立ちません。例えば、建築家が作る模型の家は”間とり”を正確に表していますし、風洞実験のための模型飛行機は実際に”浮力”を生みます。
同じように、外観のデザイン案を比較検討するためのプロトタイプならば高品質なグラフィックスを使って、”見た目”は本物と同じレベルでなければいけません。オンラインショップのショッピングカートの機能を検証するためのプロトタイプは、購入プロセスの画面遷移やエラーメッセージを完全にシュミレーションできなければいけません。
プロトタイプとは全体をおおざっぱに作ることではなく、目的を達成するために「必要最小限のインタフェースに絞って作る」ことです。 P 68
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